ご挨拶

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N社価格と各指数の連動性について

お客様より出来る限り安く真鍮部品を購入したいので材料相場がどうなりそうか?という質問を度々頂く事がございます。
未来は誰にもわかりませんが、何かしらの先行指標や連動性がある事柄はあるのでしょうか。
今回は真鍮部品の材料費を決めるのに活用される、N社価格(日本伸銅株式会社の切粉引取り価格)と下記項目の相関係数について調査を行いました。

比較指数
①日本の代表的な株指数指数『日経平均株価』
②アメリカの代表的な企業500社の指数である『S＆P500』
③為替(円↔ドル)
④真鍮の約60％を構成する銅の『先物価格』

あくまで数学的な相関係数からの傾向判断となりますが、何かしらのお役に立てれば幸いです。

①N社価格と日経平均株価の連動性について

□調査方法
・2023年の日経平均株価各日の終値とN社価格の年初価格に対しての騰落率を調査しました。

□相関係数
・相関係数0.05程で、2023年度通期でみると相関は殆どないという結果でした。

□補足
・2023.6月 日経平均株価の上昇に対してN社価格は下落という結果が相関係数に大きく影響を与えております。
・他期間の相関係数は0.4程、多少の相関があるという結果でした。

②N社価格とS＆P500指数の連動性について

□調査方法
・2023年のS＆P500の終値とN社価格の年初価格に対しての騰落率を調査しました。

□相関係数
・相関係数0.17程で、2023年度通期でみると相関は殆どないという結果でした。

□補足
・2023.6月 S＆P500の上昇に対してN社価格は下落という結果が相関係数に大きく影響を与えております。
・他期間の相関係数は0.32程、多少の相関がありますが日経平均株価より、相関性は低いという結果でした。

③N社価格と為替(円↔ドル)の連動性について

□調査方法
・2023年の円の終値とN社価格の年初価格に対しての騰落率を調査しました。

□相関係数
・相関係数0.19程で、2023年度通期でみると相関は殆どないという結果でした。

④N社価格と銅先物価格の連動性について

□調査方法
・2023年の銅先物価格の終値とN社価格の年初価格に対しての騰落率を調査しました。

□相関係数
・相関係数0.32程で、多少の相関があるという結果でした。

まとめ

2023年のデータでは、株式指数及び銅先物価格とN社価格について多少の相関関係が見られましたが、為替との相関関係はあまりないという結果でした。

いかがでしたでしょうか?皆様の製造・資材調達の一助になれば幸いです。
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